内視鏡による大腸ポリープの治療

内視鏡的大腸ポリープ切除術について

「大腸のポリープを放っておくとがんになるんですか?」
診察中によく聞かれる質問です。正解は、「がんになる可能性がある」です。(ちなみに、胃のポリープはほとんどがんになりません。)
 そこで、大腸がんにならないために、大腸ポリープは治療したほうがよいことになります。ポリープは薬では治らないので、取ってしまうのが一番です。おなかを切る必要はなく、内視鏡で取ることができます。
 この治療が、「内視鏡的大腸ポリープ切除術」です。治療時間は平均20~30分です。原則として1~3日の入院が必要です。(小さいポリープであれば、大腸内視鏡検査時に見つかり次第切除しますので、日帰りで治療ができます。)そして、取ったポリープは組織検査を行い、本当に良性だったか、一部がん化していなかったかなどをよく調べ、後日診察時に結果をお伝えしています。大腸ポリープを取った方は、その後またポリープが発生する可能性がありますので、切除後の再発がないか、他の部分に新たなポリープの発生がないか、定期的に検査することが必要です。
 当院では、毎年1000人以上の方が、この治療を受けています。

切除方法

 「内視鏡的大腸ポリープ切除術」には、次の3つの方法があります。

  1. ホットバイオプシー・・・・・ポリープをはさみのようなものでつまんで、電気を流し焼き切る方法。比較的小さいポリープに対して行います。
  2. ポリペクトミー・・・・・ポリープの根元に輪っかをかけてしばり、電気を流し焼き切る方法。有茎性(キノコの形)のポリープに対して行われ、最もよく行われる方法です。
  3. 粘膜切除術(EMR)・・・ポリープの下に特殊な溶液を入れて全体を浮かせた後に輪っかをかけてしばり、電気を流し焼き切る方法。主に平坦な形や大きめのポリープに対して行います。
    ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)に関しては別の項で紹介します。

大腸ポリープ(がん)の予防法

ほとんどの場合、大腸ポリープには症状がありません。まずは大腸内視鏡検査を受けてみることをお勧めします。(特に50歳以上の方)