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当院が行っている検査について
2.内視鏡検査
内視鏡とは細長く、くねくね曲がる長い管です。これを消化管の中に挿入して、消化管の粘膜の病気を主に観察します。口から内視鏡を入れて検査する、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と、おしりから内視鏡を入れて検査する、下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)があります。
かつてはずいぶん大変な検査でしたが、技術の進歩で、内視鏡は年々細く、軟らかくなってきています。それでも、楽な検査とは言えません。
しかし、消化管の検査では、これほど確実な情報が得られるものはありません。内視鏡で得られる画像もどんどん鮮明になってきていますし、内視鏡でガンや潰瘍、静脈瘤などの治療もできるようになってきました。診断・治療ともに、今やなくてはならない重要な検査です。
- 1)上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
- <方法>
- 口から内視鏡を飲みこんで行います。喉を内視鏡が通過するときに苦痛を感じることが多いので、十分な喉の局所麻酔を行います。それでも喉を固い管が通過するには抵抗があります。どうしても飲みこむことができない人は鎮静剤などを使ってもらうと楽に検査ができるようになります。
食道・胃・十二指腸の内部を十分に観察するために、中に空気を送り込み、胃を風船のように膨らませることが必要になります。この時、おなかが少し張ってきて苦しくなることがあります。ゲップをしてしまうと、十分な観察ができないので、ここは少し我慢のしどころです。
- <合併症>
- 胃や十二指腸に穿孔といって穴をあけてしまうことがあります。普通の胃はかなり丈夫にできていて、まずこんなことは起こりませんが、深い潰瘍やガンなどがある場合にまれに起こることがあります。その場合には開いてしまった穴を閉じるための緊急手術になることがあります。
内視鏡検査そのものによる合併症の報告は、0.06%の頻度とされています。0.0002%の死亡率の報告があります。きわめて安全な検査といえます。
喉の麻酔や、検査の時に胃の動きを抑えるために使用する薬剤によって、副作用が出ることがあります。むしろ、内視鏡検査そのものよりも、これらの薬剤による合併症のほうが多く報告されています。これらの薬剤によってショックを起し、死亡した例もまれですが、報告はされています(0.0016%)。これは、検査の前に十分な問診がなされるはずですから、さほど心配されることはないでしょう。アレルギー体質の人、心臓病の人、緑内障があるといわれたことのある人、前立腺肥大症のある人は、その旨を申し出るようにしましょう。
- <他の検査(胃透視)との比較>
- 緊張しやすく内視鏡が喉を通るときの反射が強い人は胃透視が選ばれるが、そうした例を除くと、被爆の無い内視鏡検査が望ましい。
- 検査終了後が胃透視と比べて楽。
- 直接病変部位を観察でき、組織検査も出来る。
- 体位変換が不要。
- 2)下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)
- <方法>
- 基本的には上部消化管内視鏡と同じですが、こちらは肛門から挿入して検査します。肛門部は痛覚刺激に敏感なので十分な局所麻酔を行います。大腸はおなかの中で完全に固定されているわけではありません。とぐろをまいていたり、腸が長かったりすると、検査も一筋縄では行きません。胃の検査のようにだれでも確実に検査を終了できるというわけではなく、完全に大腸の終わりまでファイバーの先端が到達しないこともあります。
胃の検査と同様、腸の中に空気を送り、膨らませて検査します。おなかがパンパンに張ってきてくるしくなることがあります。検査時間は内視鏡医の熟練度および被験者の腸管の状態によって左右されます。
- <合併症>
- これも胃カメラと同様です。腸の壁に穴をあけてしまう「穿孔」という状態を作ることがあります。腸の壁は、胃の壁より薄いので、合併症の危険も少し高いです。穿孔を起こしてしまった場合、手術が必要になることがあるのも同様です。下腹部手術を受けた既往のある被験者では腸管に癒着がある可能性があり、穿孔が発生する危険性があります。また稀ですが、出血を起こすこともあります。特に組織検査をした後におこやすいかと思います。しかしながら大腸検査において、現時点では大腸ファイバーが最も有用である検査なので、状況が許せば行った方がよいと考えられます。

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