医療法人財団献心会 川越胃腸病院 TEL:049-225-6888(代)eメールはhospital@kib.or.jpまで

患者様から多く寄せられる質問

5)食事や生活に関すること

Q5-1. 「消化のいいもの」ってどんな食べ物ですか?私はうどんが好きなのですが。
A. 「消化のいいもの」というのはまったく難しい表現だと思います。例えば一言で、「ス−パ−で消化のいいものを買ってきて!」と頼まれても、頼まれた側からすると、果たして何を買って帰ればよいのか、難しすぎてとまどうことでしょう。また、消化のよいものと言っても相対的なもので、さらに食べる人の状態によっても異なると思われます。
実際、当院で胃や腸の手術を受けられた方やそのご家族を対象に食事指導を行う場合が多いのですが、その場合、消化のよいものをという指導ではあいまいで難しいため、「一品にかたよらず、多数の食材を利用して、バランスよくとる」というように指導しています。
Q5-2. どうしても、食べ過ぎてしまいます。アドバイスを。
A. 成人を過ぎてからの過食は“百害あって一利なし”です。余分なカロリ−は体内で脂肪に変換され、肝臓や動脈に蓄積して様々な病気の源になるだけです。また、胃が苦しい、胃が重い、胃がつらいなどいわゆる不定愁訴を訴えてこられる患者様のなかにも、「痩せの大食い」など過食が原因ではないかと思われる場合がよくあります。激しいスポ−ツをされるなど特別な場合を除いては、ごく軽めに食事されるのが理想だと思われます。
俗に「腹八分目に医者いらず」という言葉がありますが、ゆっくり食べることによって少ない量でも満足感が得られます。もっと食べたいから腹八分とご自分で判断されるだけで、実際にはすでに腹十分の状態が多いからです。どうしても過食の傾向が治まらない方には、子供用のお茶碗を買っていただき、その茶碗一膳ですまされように指導しています。
Q5-3. 辛いものが大好きなのですが、胃腸には悪いのでしょうか?
A. 一般的に辛いものは胃酸の分泌を亢進します。そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを治療中の場合は控えたほうが無難です。ただし、辛いものといっても程度の問題で、食欲をほんの少し増進させる程度の辛さでしたら、特に禁止されている疾患を治療中でないかぎり神経質に避ける必要はないと思われます。
ただし、多量に摂取した場合、下痢などを引き起こすことがあると言われておりますので、注意した方が良さそうです。
Q5-4. 刺身とか酢の物が好きです。胃痛と関係ありますか?
A. 刺身や酢の物そのものが胃痛をおこすとは考えにくいのですが、たまに刺身やシメサバなどにアニサキスと呼ばれる寄生虫が棲みついていることがあり、知らずにそのまま食べると激しい胃痛をおこすことがあります。救急車で来られるほど痛みが激しく、緊急内視鏡検査をしますと、胃壁に食らいついたアニサキスが観察できます。鉗子でアニサキスを取り除きますと、症状は改善します。
Q5-5. ラーメンが大好きなのですが、胃腸の具合が悪いときは避けたよほうがいいの?
A. ラ−メンにも豚コツや味噌などいろいろ種類があり、また辛いのも酸っぱいのもいろいろあるでしょうから一概には言えませんが、特に脂っこいものや香辛料が強いものでなく、少量でしたら差し支えないと思います。
ただし、一般的にラーメンには多量の油分が含まれていて、胃腸内での動きが遅く、なかなか直腸まで到達しない食物とされています。胃腸の悪い時には避けられたほうが良いでしょう。
Q5-6. 野菜は煮るのと焼くのと炒めるのと、どんな調理法が胃腸にいいのですか?
A. 調理の方法として一般に、生で食べるよりも「煮る」、「蒸す」、「焼く」、「炒める」の順で消化が良いとされています。しかし野菜の種類によっては、「生」で食べた方が栄養価の高いものもあります。また「生」でも、よく噛んで食べさえすれば、決して消化が悪いわけではありません。食事では何をどう食べるかということより、バランスよく、よく噛んで食べるということが大切です。
Q5-7. 胃もたれがする毎日です。生活上の注意事項を教えて下さい。
A. 「胃もたれ」をおこす疾患は様々です。「胃もたれ」を訴えて来院され、胃内視鏡検査で胃癌が見つかる場合もよくあります。まず、きちんと検査を受けられることをお勧めします。検査の結果、異常がないのであれば、日常の注意点としてまず過食を避けることです。
腹八分目の、規則正しい食事に心がけて下さい。
Q5-8. 冷たいジュースや炭酸飲料は胃にわるいんですか?
A. 適量なら構いませんが、摂り過ぎますと胃の粘膜防御機構に悪影響を及ぼす可能性がありますので注意した方がよいでしょう。
Q5-9. 『休肝日』って、どのくらいの間隔で休めばいいいの?
A. 肝臓にとってアルコ−ルが大敵であることはご承知のとおりです。血液検査で肝障害が指摘されているのであれば、飲酒は厳禁です。もし血液検査で異常がないのであれば、ある程度の飲酒は健康に良いかもしれません。ただし、「必要な休肝日の間隔」となりますと話が難しくなります。当然、その人の肝機能の状態によります。また、飲まれるアルコ−ルの量や種類にもよります。さらに、その人のアルコ−ルの代謝能力にもよります。従って、一概に判断することはできませんが、「酒に呑まれない」程度にとどめておくことだけは確かだと思われます。
Q5-10. 食休みはどのくらいの時間を休めばOKですか?
A. 規則正しく食後の安静や休養を取ることは大切です。一般的に口から入った食物は、胃や小腸で消化され、5〜6時間で大腸に届くと云われています。従って食後4〜5時間、ゆったり休養をとれれば理想的でしょうが、恐らくそこまでできる方はいらっしゃらないでしょう。ただ「胃がこなれてきた」と思われる時間、個人差はあるでしょうが、30分から1時間程は欲しいものです。
Q5-11. 食後は横になったほうがいいのでしょうか?
A. 食後、横になり安静を保つと、胃腸や肝臓にいく血流が増加し、その分、胃腸や肝臓に栄養分が行き渡るとされています。実際、肝臓病や胃、十二指腸潰瘍などで入院されている場合、食後に横になることを勧めることがあります。ただし、逆流性食道炎などの場合は、食後にすぐ横になると、胃内容物が食道に逆流し、症状が悪化することがありますので、食後はなるべく横にならないように指導しています。
Q5-12. 焦げた魚は食べないほうがいいの?
A. 昔から、焼き魚の焦げた部分に含まれるニトロソアミンという物質は胃癌などの発癌物質として知られています。しかし癌は多くのステップを経て発生すると言われていて、魚の焦げが直接癌を引き起こすというものではありません。毎日、焦げた魚を好んで食べられるのは感心しませんが、少し焦げ目のついた魚を時たま食べるぐらいでしたら問題はないでしょう。


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