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患者様から多く寄せられる質問

3)検査に関すること

Q3-1. 胃集団検診ではどんな病気がチェックできるのでしょうか?
A. 胃の集団検診の目的は何と云っても胃癌の早期発見です。他に、胃潰瘍、胃ポリ−プなどがよく見つかる病気です。まれに胃憩室などが見つかることもあります。胃の集団検診はバリウム検査で行われることが多いと思います。口からバリウムを飲み、レントゲンでその形を追いながら検査します。癌やポリ−プ、潰瘍など、形として現れる病気はよく診断できますが、胃炎やビランなど、形として現れない病気はなかなか診断できません。当然、ピロリ菌感染など、目に見えない病気は診断できません。
Q3-2. 胃の内視鏡検査の前にはタバコを吸ってはいけないのでしょうか?
A. 胃で分泌される胃酸は食物の消化を助ける一方で、胃そのものには胃の粘膜を破壊する因子として作用します。胃の粘膜は粘液を分泌し、その粘液で胃や十二指腸の粘膜を覆うことにより胃酸による傷害から粘膜を守っています。ところで、たばこの煙に含まれるニコチンは、胃酸の分泌を促進させる一方で、胃や十二指腸の血管を収縮させ粘膜への血流を著しく阻害することが知られています。
十分な血液の供給がないと粘膜は酸素欠乏をおこし、そのため脆弱化し、粘液の産生もできなくなります。喫煙が胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対し最大の発生、増悪因子の一つであることは、今や世界的な認識になっていると思われます。ましては内視鏡検査前、すなわち胃の防御態勢が最も悪い空腹時に喫煙することは感心できません。
Q3-3. 胃カメラは苦しいのですか?
A. 緊張し体中に力が入っていると、辛いことがあります。まずリラックスし、手の先まで力を抜くことと、腹式呼吸をゆっくり行うと、それ程苦しいものではありません。ただ一口にリラックスといってもなかなか難しいものです。また精神的にどうしてもダメという方もいらっしゃいます。検査があまりに苦痛ということでは本末転倒になりかねませんので、そういう場合には無理をされず、睡眠剤などの薬剤を使用し検査を受けられることを当院ではお薦めしています。
Q3-4. 大腸のカメラとレントゲン(注腸検査)は、どう違うのですか?
A. 大腸カメラは肛門より内視鏡を挿入して直接大腸粘膜を観察していく検査法です。注腸検査は肛門よりバリウムと空気を注入してポリープや癌などを診ていく検査法です。精密度では大腸カメラの方が高いと考えられます。
Q3-5. 肝臓の検査でGPTが高いと言われました。どんな意味ですか?
A. GPTは肝細胞内に多く含まれる酵素で、アミノ酸の代謝に重要な役割を果たしています。肝細胞がウィルスやアルコ−ルで破壊されると、肝細胞内のGPTは血液中に逸脱してきます。そのため血液中のGPTは肝炎などの場合、肝細胞の破壊の程度を知る重要な指標になります。そのほかにGOTやγ-GTPなども肝臓や胆道の状態をしる簡単な指標としてよく用いられます。
ただし、肝臓や胆道の疾患の病態はかなり複雑で、それらの数値だけで判断できるものではありません。病状を正確に把握するには、いろいろな検査のデ−タや所見を総合的に判断することが必要になります。
Q3-6. 超音波検査で何が分かるのですか?
A. 超音波検査は、超音波でとらえた腹腔内の画像をモニタ−で観察し診断する検査です。痛みもなく、外来で簡単に行える検査ですが、得られる情報はかなり貴重なものがあります。まず超音波検査の最も得意な分野は肝臓、胆嚢の疾患です。例えば胆石の場合、最も精度の高い検査は現在のところ超音波検査です。他に腎臓や脾臓の疾患の診断にも重要な情報をもたらします。
痩せた人では膵臓もかなり詳しく観察できます。ただし超音波検査は、画面に映し出される形をみて診断する検査ですから、腫瘍やポリ−プ、胆石など形として認識できる疾患の診断には威力を発揮しますが、肝機能障害など、形として現れない疾患の診断はできません。また超音波の一番の弱点は空気です。観察する臓器に空気があると、超音波が散乱し、画像として描出されません。従って、もともと空気が入っている胃、腸の疾患の診断には不向きです。肺に至っては空気が充満しておりますので、診断はまず不可能です。


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