当院新棟3階ギャラリーにて河原崎長一郎様が生前お描きになった絵画の常設展示を開始いたします。
理事長・院長 望月 智行
このたび当院と長いご縁をいただいていた俳優・河原崎長一郎氏の絵画展を常設させていただくことになりました。河原崎長一郎氏は、夫人の女優・伊藤栄子氏とともに当院とは30年間の長い親交があり、生前から俳優としての素養、実績はもとより、その素晴らしい人間性に触れる機会をいただいてまいりました。惜しくも64歳の若さで亡くなりましたが、俳優として燦然と輝く経歴と感動を呼ぶ数々の作品は、今も全国の多くのファンに愛され続けております。とりわけ私どもが接した「長さん」の思い出は、作品に見られたお顔そのものの、いつも変わらぬ温かな素晴らしい人間性であり、それは今もまったく色あせることはありません。
その河原崎長一郎氏が生前、暇を見つけては自宅でキャンバスに向われていたということを栄子夫人からお聞きし、その作品の一部を快く提供してくださることになりました。
長さんの思い出とともに御鑑賞くだされば幸甚です。

本名:河原崎統一 東京都出身。
父は歌舞伎俳優で前進座創立者の河原崎長十郎氏。
妻は女優の伊藤栄子氏で、いとこに女優・岩下志麻氏がいる。
長一郎氏は江戸歌舞伎の座元・河原崎座直系の10代目として1939年に生まれ、幼少より歌舞伎俳優の素養、日本舞踊、邦楽などを父から厳しく指導された。
7歳で初舞台(帝劇)を踏み、以来映画や舞台、テレビで数々の名監督、名脚本家にその芸術性、芸質、感性を評価され、次々と日本の歴史に残る名作や話題作に出演した。
| 1946年 | 7歳で前進座公演「お染の七役」で初舞台 |
| 1958年 | 早稲田大学文学部入学 |
| 1961年 | 東映映画「鉄火大名」に河原崎長一郎として映画出演 |
| 1963年 | 映画「五番町夕霧楼」でブルーリボン助演男優賞、またNHK映画賞最優秀新人男優賞受賞 |
| 1964年 | 「加茂のおさ音」でテレビ初出演 その後も映画では「神々の深き欲望」、「私が棄てた女」、「青春の門」、「復讐するは我にあり」、「人間の約束」などに、またテレビドラマでは「白い巨塔」、「花へんろ」、「清左衛門残日録」などの名作品に相次いで出演し、人間の業に苦悩する重厚な演技を見せた。 |
| 1993年 | 撮影中に脳梗塞を発症し、治療とリハビリ生活に入るも驚異的回復を見せて仕事に復帰 |
| 2003年 | 急性心不全にて惜しまれつつも逝去、享年64歳 |
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